アート&テクノロジーの現在地 – 自然が描き、テクノロジーが媒介する


現代美術家・土佐尚子は、2026年11月7日(土)から22日(日)まで、京都市京セラ美術館 本館1階「光の広間」で個展を開催します。入場は無料です。
本展は、1985年制作の《An Expression》から、新作《土佐琳派:気韻生動》まで、約40年にわたる創作の軌跡をたどります。音、空気、振動、重力、流体など、目に見えない力が像を生み出す瞬間を、高速度撮影、映像、平面、屏風、ガラスなど複数の表現形式を通して提示します。
今日、「生成」という言葉は生成AIと強く結びついています。しかし土佐尚子は1980年代から、身体、音、自然現象、人工生命、カルチュラル・コンピューティングを横断しながら、「かたちはどのように生まれるのか」という問いに取り組んできました。
作家が自然を描写するのではなく、自然現象そのものに像を生成させる。カメラは記録装置ではなく、筆に代わる制作装置となる。本展は、筆を介さずに日本絵画は成立し得るのかを問い、絵画、映像、科学技術の境界を再考します。
開催概要
- 展覧会名
- 現代美術家 土佐尚子展「生成されるものたち – アート&テクノロジーの現在地 -」
- 会期
- 2026年11月7日(土)- 11月22日(日)
- 開館時間
- 10:00-18:00
- 休館日
- 月曜日
- 会場
- 京都市京セラ美術館 本館1階 光の広間
- 住所
- 〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124
- 入場料
- 無料
- 主催
- 現代美術家 土佐尚子展実行委員会
- 協賛
- 株式会社ミマキエンジニアリング、有限会社グローバルステージ
- 後援
- 京都府、京都市、京都大学防災研究所 土佐ラボ
5つの見どころ
1 1985年から現在までをつなぐ
MoMA公式記録に掲載される《An Expression》(1985)と1986年の「New Video: Japan」参加から、新作までを一つの流れとして見ることができます。初期ビデオアートから現在の自然現象を用いた作品まで、媒体が変化しても持続している問いを確認できます。
2 自然現象が描く
音、振動、流体、重力、空気がかたちを生みます。作者が完成像を直接描くのではなく、現象が発生する条件を設計し、予測できない一瞬を作品として取り出します。
3 高速度カメラが筆になる
《Sound of Ikebana》では、音によって生じる液体の運動を高速度で撮影します。肉眼では捉えられない瞬間を可視化することで、時間そのものが造形材料になります。
4 日本美を模様ではなく原理として扱う
非対称性、余白、うつろい、気韻生動といった日本の美意識を、伝統的な様式の引用ではなく、像を生成する構造として読み替えます。
5 映像から日本絵画へ
映像インスタレーション、金地の平面作品、屏風、ガラスなどを通して、テクノロジーによって日本絵画をどこまで更新できるかを提示します。
主な展示作品
- 《An Expression》(1985)
- 《ECSTASY》
- 《Sound of Ikebana》
- 《Genesis》
- 《うつろひ》
- 《土佐琳派:気韻生動》
- 音振動による屏風作品《風神》
来場前に知っておきたいこと
Q. 予約は必要ですか?
通常入場は無料です。トークイベントなど個別プログラムの予約方法は、確定後に公式サイトで案内します。
Q. 展示を見る時間の目安は?
映像作品を含むため、少なくとも45-60分程度を見込むと、作品間のつながりを追いやすくなります。これは鑑賞目安であり、公式所要時間ではありません。
Q. 写真・動画撮影はできますか?
撮影可否は会場表示と係員の案内に従ってください。作品ごとに条件が異なる可能性があります。
Q. 英語情報はありますか?
公式サイトに英語版を設け、会場キャプションも日本語・英語で案内する予定です。
