ZENetic Computer

Information

土佐尚子
タイトル:The Art of ZEN(プロジェクション・ビュー)
制作年:2002年〜2010年
媒体:スクリーン、石庭、書、コンピュータ2台、スピーカー、ミキサー
寸法 (cm):W600 x H300 x D400
協賛:MIT、JST、フランス・テレコムR&D

土佐尚子 iPhoneアプリ製品(水墨画スタイルの山水画) » リンク

 

ZENetic Computerは、私がMIT CAVS(高等視覚研究所)にアーティスト・フェローとして滞在していた際に開発した、山水禅をインタラクティブに体験できるシステムです。私は雪舟の山水画にインスピレーションを受け、山水はこの世の風景ではなく一種の理想郷(シャングリラ)の風景であることに気づき、その世界に魅了されました。禅への導入として、体験者はまず自らデジタル山水を描き、その後、自分が描いた3Dの風景の世界に入って散策します。そこではコンピュータ上の僧侶と様々な禅問答を交わすことができます。そこに「正しい答え」は存在せず、対話を通じて体験者が徐々に自己に目覚めていくことが、このインタラクションの目的です。このシステムは、MITミュージアムや日本の禅寺など、さまざまな場所で展示されました。また、システムの開発はフランス・テレコムからも助成を受け、同社の研究所でも展示が行われました。図6はMITミュージアムでの展示を紹介したTechTalkの記事です。参考文献には、MITプレス発行の学術誌「Leonardo」に掲載された論文を挙げています。

ZENetic Computer
MITのCAVSにアーティストフェローとして滞在していた時に制作した、コンピュータによる山水禅。
雪舟の山水の作品をきっかけに、山水の「この世の風景」ではなく、一種の桃源郷の風景という魅力にとりつかれ、禅を知る。
観客は、禅入門としてデジタル山水を描き、自分が描いた3D山水の世界に入って散策する。川に近づけば瓢鮎図の禅問答、老人に近づけば達磨安心、花に近づけば拈華微笑、木に近づけば隻手の音場などの禅問答を、コンピュータ禅僧とインタラクションする。システムに答えはなく、インタラクションをしていると、だんだん自分が目覚めてくる。


Reference

MIT Museum

ZENetic Computer Survey Responses by Generation

MIT News – Zen and the art of computers


Awards

第9回文化メディア芸術祭審査委員会推薦作品