About Artist

土佐尚子

私の作品のコンセプトは、声や音とそれを表現する映像という異なるメディアの相互関係を作品として表現することです。

私は、ナムジュンパイクの影響を受け20代からビデオアートの制作に勤しみ、その作品はMoMAコレクションにもなりました。その後、優れた新しい芸術はその時代の最先端の技術で作り出されていること(例:奈良の大仏やエジプトのピラミッド)を発見し、30~40代はMITなどでコンピュータやAIの研究開発を行い、新しい芸術創作のための技術を学びました。50代になって現在、自分で開発したシステム上で成り立つ芸術を制作しています。また私は芸術が生みだされる根底には作品を文化的文脈と関係付ける必要があると考え、私の芸術は、アート・日本文化・テクノロジーが融合した作品と言えます。

この芸術活動を実現するため、大学で自分のラボを作り、国内外の学生や他のジャンルとのコラボレーションを推進し、日本から世界へ発信しています。

翌年以降の海外活動としては、産婦人科医とのコラボレーションで新生児のエネルギーを産声で飛び散る絵の具の映像(「サウンドオブ生け花」と呼んでいます)で表現した作品を作ります。また、NASA/JAXAの協力を得て、パラボリックフライトによる無重力空間で新生児の産声を用いてサウンドオブ生け花を作るプロジェクトを実施します。